未来の書庫とは
■これまで書籍といえば紙による発行物をいいましたが、紙への印刷に代わって文字や画像情報をデジタルデータとして
電子媒体に記録し、インターネットによって配布するなどの方法が広がっています。また、最近ではAmazon.comが提供する電子書籍サービス、KDP(Kindle Direct Publishing)
を利用すれば個人で出版することもできるようになりました。 ■未来の書庫は個人出版や個人の記録などを電子化して保存したい方のために、電子書籍作りをお手伝いするサイトです。ご依頼は印刷済みの既刊本でも手書き原稿でもうけたまわります。個人の研究論文や郷土史、自叙伝、小説、詩歌、俳句など、将来への記録保存が望まれる様々なジャンルをサポートいたします。難字・旧字、採譜、原稿の代筆などもご相談ください。
|
立ち読みコーナー
シャン高原に花咲いて
柴田 ユキ
|
湖底の故郷 続編 勝楽寺村懐古
久保田 義一
|
チキンスープ
佐藤榮市句集
|
- 2014.09.12 佐藤榮市俳句抄( /)
- 2016.05.10 大谷直人著 青春の砦(上) / (下) ⇒ こちらにアップしました
- 2017.12.18 「暮らしに役立つ電子本」kindle版販売開始 ⇒ サンプル版
一口メモ ~電子本を楽しんでいただくために~
■EPUB(イーパブ)は電子書籍の規格の一つで、今では商業用電子図書の標準規格となっています。
このEPUB版の書籍を作るためには、XHTML
といったウェブブラウザ用のマークアップ言語やEPUB規格の知識が基本となっており、一般には大変な作業がともないます。
■電子書籍による出版を支援するサイトもいくつか公開されています。さらに、最近ではテキストファイルからEPUBに変換することができる無償ツールも公開されています。
■EPUBの作成ツールは種々あります。例えばSigilというEPUB用エディッタや、
青空文庫の注記入りテキストファイル変換ツールとして
AozoraEpub3が提供されており、一定の書式で作成したテキストファイルをEPUBに変換することができます。
■また、市販のワープロソフト一太郎には変換機能が標準装備されており、日本語入力でワープロ文書からEPUBや
※MOBI形式の電子書籍に変換する、強力な変換ツールとなっています。
※注)MOBI:Amazon Kindle が用いるファイルフォーマットの一つ
■EPUB版の電子書籍を読む方法
EPUB版の電子書籍を読むにはEPUB対応の電子ブック端末か、PC(パソコン)で読むにはPC用のEPUBリーダーをインストールする必要があります。スマートフォンにもアプリが用意されており、iPhoneやアンドロイド用に
Google Play ブックス
などをインストールすれば、EPUBを読むことができます。
■日本語の縦書き表示可能なPC用EPUBリーダー
-
Adobe Digital Edition 3.0(最新版はバージョン4.xですが、日本語の縦書き表示はバージョン3.0をお使いください)
-
Readium(WEBブラウザgoogl chromeの拡張ツールで、chromeが必要です)
-
Murasaki(Mac専用で有償版と無償版が用意されています)
-
【 Win用、Mac用 】
-
【 Mac用 】
■Kindleプレビューツール(Kindle Previewer)で開く方法
KindleはAmazon.comが提供する端末やサービスの総称で、Kindle Previewerを利用するとEPUB版の電子書籍をKindle(MOBI)版に変換して開くことができます。モノクロ表示とはいえコンパクトなデザインで画面も見やすく、操作性がいいので手軽にリーダーの代用として使えます。
■電子書籍の表示形式にはフィックス型(固定型)とリフロー型(再流動型)という2種類があります。
■フィックス型は印刷物のようにページ単位で写真・文字などの配置が固定されています。商品カタログなど、レイアウトデザインを変えたくない場合はフィックス型です。
■リフロー型はテキストデータとして入力された文字データを画面サイズに応じて表示させる仕組みで、ページという固定された枠ではなく使用する端末の解像度に応じて表示範囲を変更できます。
■フィックス型、リフロー型にはそれぞれ一長一短があります。
漫画や写真集などに用いられるフィックス型は、底本をスキャンニングなどして画像データとして電子書籍にします。画像データとしてファイリングされるため、ファイルサイズは大きくなります。また、画質が不鮮明だったりレイアウトが固定されていて見づらい場合があります。
これに対して、リフロー型はテキストデータが基になっているため、画像で構成されるコマ割り漫画や写真集などには向きません。しかし、表示サイズの自由度が高く、拡大しても文字の輪郭は鮮明です。その上、ファイルサイズも小さくて済むなど利点も多いといえます。